外傷性大動脈損傷、感染性大動脈瘤、悪性疾患(肺癌や食道癌)が大動脈に浸潤した症例、炎症性大動脈瘤などの大動脈疾患に対しても治療対応しております。

「外傷性大動脈損傷」について

外傷性大動脈損傷とは、交通事故や転落などに伴う多発外傷の一つとして起こることが多く、大動脈の損傷により仮性動脈瘤を形成した状態です。
仮性動脈瘤とは、外膜と呼ばれる大動脈の一番外側の膜(外膜)だけが膨らんで瘤を形成した状態です。

症状・リスク

症状は、その他の外傷の症状となりますが、外膜に亀裂を認めた場合は、血圧低下等の症状が認められます。
リスクは、外膜のみで血圧を受けているため、真性動脈瘤と比べて破裂のリスクが高くなる傾向があり、破裂のリスクが高いと判断された症例は緊急手術となります。

治療方法

外傷性大動脈損傷を認める場合、他臓器にも損傷をきたしている場合が多く、現在ではステントグラフト内挿術が推奨されています。

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