経カテーテル的僧帽弁植込み術/形成術(TMVI/TMVr)

僧帽弁閉鎖不全症に対する低侵襲治療については、本邦でも治験が終わり近々導入される予定のmitraclipが挙げられます。
これは足の付け根の血管からカテーテルを僧帽弁まで運び、外科的僧帽弁形成術(Alfieri stich)から考案された逆流の部分(合わさりの悪い部分)をMitraClip(米国Abbott社ホームページで動画をご覧いただけます)と言うクリップで修復するカテーテル手術です。
その他に外科的僧帽弁輪縫縮術(Ring annuloplasty)から考案された経カテーテル的僧帽弁輪縫縮術である、CardiobandやMitralignの効果が期待されていますが未だ本邦では導入されていない現状です。


Cardioband 映像
(Valtech社HPより引用)

Mitralign 映像
(Mitralign社HPより引用)

また、開発段階ではありますが、僧帽弁閉鎖不全症および狭窄症に対しても大動脈弁狭窄症に対するTAVIと同様に経カテーテル治療法(TMVI:Trans-catheter Mitral Valve Implantation)が開発されています。

大阪大学ではこのような新しいカテーテルを用いた低侵襲治療を本邦にいち早く導入することを目指しています。

経カテーテル的三尖弁形成術

三尖弁閉鎖不全症に対する低侵襲治療については僧帽弁逆流症に対するMitraClip, Cardiobandを三尖弁に応用することで、三尖弁逆流減少効果が得られることが期待されています。
また三尖弁閉鎖不全症用カテーテル機器(Trialign system)も開発されており、その効果が期待されていますが未だ本邦では導入されていない現状です。


Trialign system 映像
(mitralign社HPより引用)

大阪大学ではこのような新しいカテーテルを用いた低侵襲治療を本邦にいち早く導入することを目指しています。