経カテーテル的大動脈弁植込み術(TAVI/TAVR)

大動脈弁狭窄症に対しては以下の2つの最新治療があります。
脚のつけ根などからカテーテルと呼ばれる細い管を動脈に通して心臓まで到達させ、狭くなった弁を新しい弁で押し拡げる新しい治療法です。
TAVIは弁置換術と異なり胸を大きく開ける必要はなく、心臓を止めずに手術を行うことができる低侵襲(体への負担の少ない)治療です。
世界的にもTAVIの安全性が認められ、急速に普及しています。


経大腿アプローチ

経心尖アプローチ

映像提供:エドワーズライフサイエンス

日本では、大阪大学が日本で初めてこの治療に成功し、それ以降も国内屈指の症例数を維持しています。

TAVIタビについて詳しくは特設サイトへ

バルーン大動脈弁形成術(BAV)


バルーン大動脈弁形成術(BAV)イメージ画像

大動脈弁狭窄症に対して適応されます。
脚のつけ根などからカテーテルと呼ばれる細い管を動脈に通して心臓まで到達させ、狭くなった弁をバルーン(風船)で押し拡げる治療法です。
弁置換術やTAVIと異なりその時は弁の動きが良くなりますが数ヶ月で再発(また硬くなる)と言われており、効果が限定的となります。
また、逆流(閉鎖不全症)が増えることによりその後症状の改善に乏しくなることもあります。


バルーン大動脈弁形成術 術中映像

経皮的僧帽弁裂開術(PTMC)


経皮的僧帽弁裂開術(PTMC) イメージ画像

僧帽弁狭窄症に対して適応されます。
脚のつけ根などから静脈にカテーテルを通して心臓まで到達させ、固く開きにくくなった僧帽弁をバルーン(風船)で拡げる治療です。
全ての症例にこの治療法が使えるわけではなく、患者さんの年齢や全身の状態、弁の状態によって総合的に判断されます。
たとえば弁が固くなりすぎていると予想される場合には、胸を切開して行う外科手術が推奨されます。


経皮的僧帽弁裂開術(PTMC) 術中映像