大阪大学 低侵襲循環器医療学

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大阪大学のTAVI

透析患者さんに対するTAVI次世代TAVI機器(Portico)人工弁機能不全に対する
カテーテル治療
(Valve-in-Valve)

透析患者さんに対するTAVI

大動脈弁狭窄症に対してカテーテルを用いて胸を開かず、心臓を止めることなく人工弁を植込む「経カテーテル的大動脈弁植込み術(TAVI)」は2013年10月に保険適応となりこれまで累計6000例を超えております。

使用機器:SAPIEN 3 (Edwards Lifesciences社)

これまで透析患者様は適応外とされておりましたが、この度透析患者様への適応拡大のため治験が開始されることとなりました。
治験の主な基準は以下のようになっております。

臨床試験名

大動脈弁狭窄症を有する慢性透析患者に対する経カテーテル大動脈弁留置術の臨床試験(治験機器識別コード:EWJ-003)

患者選択基準

  1. 外科手術を安全に施行することができない
  2. 平均圧較差40mmHg以上 or 血流速度が4.0m/s以上 or 弁口面積 1.0cm2以下 or EOAi 0.6cm2/m2以下
  3. NYHA II以上
  4. 透析導入後 3か月以上経過

主な除外基準

  1. 1か月以内に心筋梗塞を発症した方
  2. 重度の大動脈弁閉鎖不全症を合併している方
  3. 重度の僧帽弁閉鎖不全症を合併している方
  4. 1か月以内に心臓手術を施行した方
  5. 人工弁が植込まれいている方
  6. 抗凝固療法ができない方
  7. 左室駆出率が20%未満の方
  8. 血清アルブミン値が3.0g/dl未満 or BMIが18未満の方

これまで透析患者に対する開胸下手術の成績は非透析患者と比較し不良とされる中、本治療法の有用性が大阪大学で行われた先進医療で示され、今回、治験を行うこととなりました。

85歳、大動脈弁狭窄症、慢性維持透析
TAVI術後2日目(先進医療)
※患者様の了解を得て掲載しております

ご興味やご不明な点がありましたら大阪大学心臓血管外科もしくは循環器内科までご連絡下さい。

お気軽にお問い合わせください
透析患者さんに対するTAVI次世代TAVI機器(Portico)人工弁機能不全に対する
カテーテル治療
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