チーム医療

異なる専門家が垣根をこえて連携しています

大阪大学の低侵襲治療は、患者さんを中心としたチームを形作って取り組んでいます。
より良い治療結果を提供できるように、心臓血管外科だけでなく循環器内科など他科所属の医師や、看護師、理学療法士、放射線技師、臨床工学士など多職種が専門ノウハウを持ち寄ります。
そして最適な治療法は何かを厳しく議論したうえで、患者さん本人やご家族とも相談のうえで方針を決めます。

また手術の準備や試行においても、カテーテル操作を得意とする循環器内科の医師(特にTAVIでは治療実施中にカテーテル操作が多く、ときに冠動脈への操作が必要になることもあります)や、麻酔医(術中の麻酔は治療結果に大きく影響します)とは、密に連携をとりながら進めます。

充実の設備

ハイブリッド手術室とは

「ハイブリット手術室」とは、手術室とX線撮影室が合体している、新しいタイプの手術室です。
心臓や大動脈の低侵襲治療はここで行われます。
通常の手術室と見た目ではっきり違う点は、X線で撮影する大きなアームと大型モニターがあることです。
アームがぐるぐる回って患者さんの体内を撮影し、その画像を立体的に表示したり、動画をリアルタイムで映すこともできます。
カテーテル治療の精度を上げたり、その前後に外科的手術を組み合わせて実施する場合でも衛生的に施行できるというメリットがあります。
心臓や大動脈や脳などに対する低侵襲治療の安全性を高めるために、最近では導入する病院が急速に増えてきました。
大阪大学では全国に先駆けて2007年に稼働開始しています。