三尖弁閉鎖不全症さんせんべんへいさふぜんしょう」とはどんな病気?

「三尖弁」は、右心房と右心室を隔てる扉の役割をしています。
「三尖弁閉鎖不全症」とは、この扉がうまく閉まらなくなり血液が右心室から右心房へ逆流してしまう状態のことです。
逆流の結果、右心房に血液が渋滞します。
この病気が進行すると、腸、肝臓、腎臓でも血液が渋滞し、それぞれの臓器がうまく働かなくなります。
三尖弁だけでなく他の弁もうまく働かなくなっていることが多いため、他の弁も調べる必要があります。

症状とリスク

三尖弁閉鎖不全症の症状として代表的なものは、足のむくみや体重増加があります。
進行すると腸や肝臓、腎臓がうまく働かなくなるため、「食欲がわかない」、「吐き気がする」などの症状が出てきます。

検査・診断方法

三尖弁閉鎖不全症に気づくきっかけとしては、聴診が挙げられます。
息を吸った時に心雑音が大きくなる場合はこの病気が強く疑われます。
正確な診断には超音波検査(心エコー)が必要ですので心臓専門の医師の診察を受けてください。


三尖弁を横からみた画像
逆流ジェット発生前

三尖弁を横からみた画像
逆流ジェット発生後